メンバー

代表

一盛和世(長崎大学客員教授元WHO

ご挨拶

私はこれまで17年間太平洋の島嶼国に暮らしてきました。その間に数多くのいわゆる民芸品をいただきました。どれも美しく完璧でユニークなアート作品になっています。これらは太平洋諸国の人々の島ごとの営み、生き方、考え方、暮らし方に根付いています。

例えば”うちわ”という道具はどの島にもあります。うちわの本質機能、基本的なデザインはどこも同じですが、形や色、材料、作り方は島ごとに特徴があります。それぞれ、その属性の個性があり異なる形状です。

私は、そんな色々なうちわや貝の首飾りを眺めながら、私と同じように、太平洋を愛する方々と、太平洋の大海原の中で生きる勇気、強さ、おおらかさ、楽園のような環境の下で変化のない、ややもすると退屈な日常と、しかし一旦牙をむくと残酷襲い掛かる荒らしい自然と向き合う生活に思いを巡らせ、語り会い、共有する場を作りたいと考え、この会を立ち上げました。

今、COVID-19というウイルスによって、これまで私たち、日本人が信じてきた、開発発展、社会経済、当たり前と思っていた 行動様式、意思決定の条件、などを改めて考えさせられています。

このような時代に、同じ地球の上に住む、島嶼国で日々生活する人々の多様な自然観、価値観、人生観を知ることは興味深いことです。もしかしたら、この会を通して、ヒトが人として生きること、“Human well-being(人の権利としての幸せ)” とは?を問う機会になるかもしれません。

発起人/アドバイザー(順不同)

山本真鳥法政大学)/高橋明子太平洋諸島センター)/土井章グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン)/矢島綾(熱帯病専門家 )/金子明(大阪市立大学)/白川千尋大阪大学)/森田公一長崎大学熱帯医学研究所)/柳沢香枝(元JICA、マラウイ大使/大石精一/永井清志/片平理紗(海のほとりの雑貨屋さん)

事務局

2022年度】前田大志 /伊藤ひろみ/原奈央/千田玲